— times

バルトを好きなのは

バルトを好きなのは、彼が自分が見たいものを見て、その根拠を喜びをもって説明するからだ。・・・・・・・・しかし私を驚かすのは、彼が写真家のいかなる意図にも興味を抱かないという、その拒否である。まるでバルトは写真が何かまったくのアクシデントか、偶然見つけられたオブジェであるとでも考えているようだ。


ウィリアム・クライン/写真という出来事/港千尋