— times

ぼくがフリオの

ぼくがフリオの歌を好んで聴くようになったのは、学生の頃つきあっていた彼女から誕生日のプレゼントとしてフリオのベスト・アルバムCDを貰ったことがきっかけだ。彼女は、
「この歌手はあなたと同じ誕生日なのよ」といって、小さなポリエチレン製の手提げ袋に入ったCDをぼくにくれた。


インディヴィジュアル・プロジェクション/阿部和重