— times

森か湖か草原の

森か湖か草原の手前、雨上がり若しくは小雨が降っている朝で、テーブルの上には、朝方まで続けた宴会の残骸が残り、倒れたワイン瓶には、液体が残っていて、チーズがこびり付いたままのナイフや、吸い殻の溢れた皿がある。脇には焚き火の跡があり、小雨のなか燻って、弱い煙の筋を立ち上げている。


text by tetsuya machida